ブルース・リーの死因は汗腺切除手術による熱中症!?マシュー・ポリー氏が“Bruce Lee: A Life”で新説!

2019年3月13日

1973年7月20日、享年33歳で人生の幕を閉じた伝説のヒーロー、李小龍ことブルース・リー。彼の死因については、いろいろな説があり今も真相は不明なままです。

直接の死因は脳浮腫と言われていますが、なぜ脳浮腫に至ったのかは持病説、腹上死説、陰謀説まさまざま。

しかし最近になってアメリカのジャーナリスト、マシュー・ポリー氏が“Bruce Lee: A Life”という著作の中で、ブルース・リーの死には、死の数か月前に彼が受けたある手術が大きく影響しているという新たな見解を示しました。

どんな説なのか,見てみましょう。

マシュー・ポリー氏の“Bruce Lee: A Life”

2018年6月、マシュー・ポリー氏は米国で “Bruce Lee: A Life”を出版しました。これはブルース・リーの友人、仕事仲間、家族――元夫人のリンダ・リー・キャドウェルや娘のシャノン・リーなど100人以上に取材し、これまで知られていなかったブルース・リーのエピソードなどを集めたものだそうです。

今のところ英語版しかないようですが、日本でも出版してほしいもの。
英語が得意な方は原典に挑戦してみてはいかがでしょう。

ブルース・リーの死因はアレルギー反応による脳浮腫?

これまでブルース・リーの公式の死因は脳浮腫。背中の痛みに長年使ってきた鎮痛剤と死の現場となった愛人宅――ベティ・ティン・ペイ(丁珮)の家で彼女にもらった頭痛薬(アスピリン)などのアレルギー反応によって引き起こされたのではないかという説が比較的有力とされています。

解剖による所見では、外傷もなく臓器類の異常もなく、微量の大麻が検出されたものの、これは直接の原因とは考えられず、脳が1,400gから1,575g(13%の増加)まで膨らんでいたために脳浮腫により脳幹が圧迫されたことが直接の原因であることは間違いないでしょう。

しかし、アレルギー反応なら肌にも症状が出るはずだという意見もあり、脳浮腫に至った原因は定かではありません。

亡くなった場所が場所だっただけに、媚薬を服用して事に及んでいたことからくる腹上死との説もありますし、何より根強いのが陰謀説ですが、それはまた別の機会に。

汗腺切除手術による熱中症が本当の死因か?

今回、マシュー・ポリー氏は著作の中でブルース・リーの死の原因は、死の数か月前に彼が受けた汗腺切除手術に起因する熱中症の可能性があると推測しているようです。

ブルース・リーがなくなったのは1973年7月20日、その2か月余り前の5月10日の暑い日、締め切ったレコーディングルームで彼はめまいを訴えて部屋を出たものの,そこで倒れ、意識を取り戻してからまた部屋に戻ると再び倒れて全身痙攣を起こしていました。録音に雑音が入らないためエアコンを切っていたために、狭いレコーディングルームは非常に室温が高い状態でした。病院に運ばれたブルース・リーを診察した医師の所見は「脳浮腫の疑いあり」だったそうです。

これより数か月前、映画スターであることや上半身裸で撮影に臨むことも多かったためでしょうか、ブルース・リーは汗腺切除手術を受けていました。

この手術によって脇からの発汗が不可能になることで、体内に熱がこもりやすく、熱中症にもかかりやすくなるというのがマシュー・ポリー氏の主張です。

汗腺切除手術で熱中症にかかりやすいは本当か?

なるほど、そういうこともあるのかなという印象ですが、本当に汗腺切除手術で熱中症にかかりやすくなるものなのでしょうか。

ネット上の情報ですが、汗腺切除による副作用として比較的発生率が高いのは代償性発汗という症状のようです。これは手術をして手や顔、脇など特定の場所から出る汗を抑えた結果、その分の汗が結局他の部分から排出されるというもの。質量保存の法則ってところでしょうか。

また神経にも触る手術なので、いろいろな症状が起こり得るようですが、「頭がのぼせる」「顔が火照る」などの症状が出る可能性も確かにあるようです。

また熱中症によって死に至る可能性が高いのは,最近の日本ではもう常識でしょう。

熱中症で脳浮腫は起こる!

最近の日本では熱中症は身近な症状になっていますが、熱中症で脳浮腫になることはあるのでしょうか。

いわゆる熱中症には日射病、熱痙攣、熱疲労、熱射病の4段階があります。

この中で一番重い熱射病の段階になると、頭痛やめまい、頭痛やめまい、吐き気などの症状を通り越して、まさにレコーディングルームのブルース・リーのような症状が現れるようです。

1番重いのが熱射病(Ⅲ度に相当)です.これは原則として熱疲労と同じ状態でより重症なものです.脱水と循環不全で体温の調節が破綻し、体温は40℃を越えて著しく上昇します.高熱とともに汗をかかなくなり、こうなると心臓や脳など体の中心部に熱がこもるうつ熱状態となり、組織障害が進んでゆきます.例えば、脳では脳浮腫、脳圧後進をきたし、全身のケイレンや意識障害(昏睡)をきたします.心臓では血圧が下がりショック状態となり、呼吸は当初は速く進行すると弱くなり下顎呼吸になります.肝臓では肝細胞の壊死が起こります。

熱中症について

こうなるともう冷やせばいいという状態ではありません。

ドラゴンも暑さには勝てなかったのか?

ブルース・リーの死の原因が熱中症というのは、正直やや拍子抜けする説ではありますが、昨今の暑さを思えばないとは言えません。

亡くなったのは7月20日、香港でも7月はもう30度以上の気温になります。また体脂肪率が最も少ない時には3%だったと言われているブルース・リーはただでさえ暑さに弱かった可能性が大です。

おデブさんは暑がりで汗っかきという印象がありますが、筋肉を鍛えている人もかなり汗かきですよね。肥満による汗かきは脂肪でカバーされて体内に熱が籠もるので,それを冷やすため。筋肉質の人は一般に代謝がいいため基礎体温も高めで、すぐにエネルギーを発しやすいので少しの運動でも体温が上昇し汗をかきます。運動を止めるとすぐに冷えますけどね。熱しやすく冷めやすい。

個人差もあるかもしれませんが、昔知り合いだったマッチョなダンサーは尋常でない汗かきで、ダンスレッスンでピルエットしたら人間スプリンクラーみたいになっていたのを見たことがありますが、ブルース・リーも一気に生成された体内の熱が手術のために代謝しきれず脳浮腫に至ったのでしょうか。

とはいっても今となっては検証するすべもなく、可能性は否定できないけれど決め手になるものはないといったところ。
伝説はまだまだ続きそうです。

しかし、熱中症はバカにできませんので平成のドラゴンたちも暑さの中での活動やトレーニングの際には、くれぐれも水分と塩分補給にご留意ください!

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